ダイエットティー

緑茶とハーブブレンドで競争

ブームといっても、緑茶を飲むアメリカ人は、全体のまだ20%以下。

アメリカ人が緑茶を敬遠する理由の一つは、「グリーンティーはグラッシー(grassy)]ということがある。
つまり「青臭い」というのだ。日本人が楽しむ「新茶の香り」は、アメリカ人にとっては苦手らしい。

そこで、アメリカのティーのメーカーは、消費者を巧みにグリーンティーに誘い込むためにいろいろな戦略を立てた。

それらの戦略の一つが、グリーンティーをボトルに入れてすぐに飲めるようにして、しかも冷やして飲めるようにしたことだ。

すぐに飲めるようにしたお茶を「RTD(ready-to-drink)ティー」という。

RTDティーに先鞭をつけたのがジュースメーカーのアリゾナ社。
ボトルに東洋的な美人画や風景両を描き、漢字をあしらって、グリーンティーを売り出した。

同社のRTDティーは何種類もあるのだが、一例をあげると、中身は「プラム(梅)ジュース、ジンセン(朝鮮ニンジン)、ハニー(ハチミツ)入り、コーンシロップで甘みをつけたグリーンティー」となっている。

飲んでみると、われわれが知っているお茶の香りも味もしない。
正体不明の飲み物なのだが、これが、受けに受けているのである。
ビジネス街のサラダバーで、この風変わりなボトルを脇に置いて、ランチを食べる若い女性の姿をよく見る。

ティーバッグメーカーも負けていない。

リプトンやセレスティアル・シーズニング社(コロラド州ホールダー)は、グリーンティーとハーブティーとの合体で勝負をかけている。
緑茶にセントジョンズワート、エキナセア(ハンゴンソウ)、ギンキョービロバ(銀杏)、ジンセンなどを入れ、それに、ジンジャー(ショウガ)やリコリス(甘草)の自然の風味を加味したティーバッグだ。
両社ともすでに、6種類のグリーンティーバッグを売り出している。

さらに、ビタミンE、C、B群を入れたものもある。
ガーリック(ニンニク)を入れたグリーンティーをつくる、という計画もあるとか。
どんな味がするのだろうか。
とにかく、緑茶を中心にした新しい栄養ドリンクの誕生である。

また、アイスクリームに緑茶を入れたものも登場している。
さしずめ、抹茶アイスのアメリカ版だ。

食品だけでない、緑茶の片返り成分を取り入れた化粧品も出ている。
レストランのシェフも、スープやたれやデザートに、競って緑茶を巧みに取り入れているという。

アメリカで、独自のグリーンティー文化がつくられている。

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